夫婦の財産がいくらあるかがわかったら、慰謝料をいくら請求するかを考えます。大切なポイントは、『短時間で決着をつけてしまう』ことです。
離婚問題を自分のペースで進め圧勝するために大切なこと、それは、こちらは弁護士を味方に付けて、相手には弁護士をつけさせないことです。
「風林火山」という言葉がありますが、準備の段階では相手に気づかれないように「林」のごとく静かに、そして何がおきても「山」のごとく動じてはいけません。そして、準備が整ったら「風」のごとく素早く、「火」のごとく勢いよく攻め、決着をつけます。
そのためには、報復のためとはいえ、無理な要求をしてはいけません。相手の資産を把握した上で、相手が支払える額を慰謝料として請求しましょう。弁護士を間に入れると思ったよりも慰謝料の請求金額が低くなりますが、その背景には無理な請求をして長引かせたくないと考えているからです。
慰謝料を算出する際の目安は、夫婦でいくら財産をもっているかです。例えば夫婦の預貯金が600万円あれば、300万円が財産分与で自分に、残りの300万円が相手に渡りますが、その300万円を慰謝料として請求すれば、折り合いのつく金額として話し合いを進めることができます。
一方で、夫婦の財産が200万円しかないのに、500万円の慰謝料請求をすれば、相手は支払い能力がありませんので、困って弁護士に依頼し、話は長引くかもしれませんね。もちろん、財産がたくさんあれば、相場以上の金額を請求しても問題はありませんよ。
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